|
|
|
ここでは、風樹のPC達の参加した「ゲームぎゃざ」読参、「流伝の泉」シナリオのプレイング・結果・感想などを紹介してます。 |
| [1stPC 藤堂・瑠香&和哉] WT「流伝の泉」依頼 秘密かもしれない花園 <マスター:幽詩> |
| ◆プレイング◆ 【準備】 毒を撒く敵への対策として、出発する前にマスク(できれば自分のファッションに合わせた色のもの)を用意。 自宅から母親の集めている植物の種を持ってくる。 【行動】 他の魔皇たちと一緒に、夜、トモコの貸しきっている温室を襲撃。 温室の中で前線で戦う魔皇の援護をします。 【戦闘】 ディフレクトウォールで自分の身を守りつつ、遠方から、前方で戦っている他の魔皇たちをワイズマンクロックやショルダーキャノン、ダークフォース【魔力弾<マジックミサイル>】【凍浸弾<コールドショット>】で援護。 【その他】 サーバントを一通りやっつけたら、悲しんでいる(であろう)トモコに、持参した植物の種を渡す。 ※注:他にもセリフを書いたんですが見事にすべて却下されたので割愛します(^_^; |
| ◆リプレイ◆ ●オープニング ──仙台市野草園。 市中心部から程近い大年寺山(だいねんじやま)の山頂から中腹にかけての北斜面に広がるその場所は、主に東北地方に自生している植物が常時1000種類以上も観察できるという観光スポットになっている。 薬草区、ツツジ区、高山植物区‥‥等に分類され、順路に従って観察できるようになっているのだが、最近、その中に新たな区画が作られ、毎日のように1人のグレゴールが通ってきていた。 「‥‥シスタートモコ、お言いつけの品、買ってまいりました」 純白の薄絹をまとい、背中に羽を揺らめかせた美女──ファンタズマのポリヒュムニアが、そう言いつつひとつの温室へと声をかける。軍手に長靴で、肥料の袋を山積みした一輪車を押しているという姿であり‥‥その格好は多少、天使というイメージからは、遠いかもしれない。 「‥‥」 やや置いて、キィ、と軽い音と共に温室の戸が開き、中から修道女姿の少女が一人、歩み出てくる。 ニコニコと微笑んだその背後には、得体の知れない影がいくつもうようよと蠢き、形容不可能な叫び声を上げまくっていた。 ‥‥触手を鞭のように振り回す巨大ハエトリ草、ぽんぽん跳ね回りながら毒の胞子を撒き散らす黴の塊ビリジアンモールド、人食いキノコのマタンゴ、無数の針を突き刺す事で獲物の血を吸う吸血サボテン‥‥等々。 その光景に、ファンタズマであるポリヒュムニアすら、一瞬顔を青ざめさせて一歩後ろに下がってしまう。 「‥‥」 トモコはそんな彼女の様子を気にした風もなく、そっとポリヒュムニアの手を取ると、耳元に口を寄せて何事かを呟いた。 「‥‥あ、いえ、お礼などには及びません。私はトモコ様の命に従う事こそ喜びですので‥‥それでは、また何かありましたら、遠慮なく申し付け下さい。私はこれで‥‥」 そう告げると一礼し、くるりと背を向けるポリヒュムニア。 ‥‥が、トモコは彼女の手を離さない。 「な、なにか‥‥?」 「‥‥」 微笑んだまま、トモコはまた彼女の耳元で何事かを告げた。 それを聞いた瞬間、ポリヒュムニアの顔色がさぁ〜っと青ざめる。 「‥‥わ、私にも、あの者達の世話を手伝えと‥‥そう、おっしゃるのですか‥‥?」 コクコクと頷くトモコに、足の力が抜けそうになる彼女である。 「し‥‥承知しました‥‥ご命令とあらば‥‥」 棒読みで呟くファンタズマの身体に嬉しそうに抱きつくと、後は手を引いて恐るべき温室の中へと誘っていくグレゴールのトモコだ。 パタンと戸が閉じられると‥‥その場の音がぱったりと途絶える。 平和そうな鳥の鳴き声が、遠くに響いていた。 「‥‥仙台市野草園で、グレゴールの活動が確認されています」 集まった魔皇達を前にして、逢魔の伝(つて)が話し始める。 「情報によると、トモコというグレゴールが、ここで植物型サーバントの育成を行い、その数を着実に増やしている模様です」 ‥‥サーバントの育成。 それは即ち、神帝軍の戦力補強策の一環ではないのか。 伝の言葉に、そんな考えを巡らせる魔皇達だ。 が、伝はあっさりと、 「このトモコというグレゴールですが‥‥かなりの生き物好きのようで、単に植物や動物の世話をするのが好きなだけのようです。これによる市民への被害などは報告されてはいません」 ‥‥なんだそりゃ。 思わずズッコケる魔皇達。 「とはいえ、こんな妖しげなモノを育てているという事実が周囲に広がるにつれ、住民達の不安、動揺は日増しに強まってきています。肝心のグレゴールがそんな事を意図してやっているのではないようですが‥‥放っておくわけにもいかないでしょう。ただちに現地に向かい、対処して下さい。よろしくお願い致します」 最後にそう言って、深々と頭を下げる伝であった‥‥。 ●秘密かもしれない花園
──仙台市野草園。 仙台駅からバスで20分程で到着するこの場所は、山の中腹に1000種類以上の野草が集められた観光スポットになっている。その広さは約9.5ヘクタール。広大な植物達の楽園だ。 ただ‥‥最近ここで、普通の野草とはかなり違ったモノ達がすくすくと育っているのだという‥‥。 「‥‥あれじゃないか?」 人気の絶えた夜の園内で、気配を殺した集団がふと立ち止まった。 小さな体育館程もある規模のガラス張りの建物──温室のひとつを指差してポツリと呟いたのは、三村・大樹(w3g299)だ。 「たぶん‥‥そうだね」 藤堂・瑠香(w3f888)が、やや嫌そうな表情をして、頷く。 その温室の中では、様々な形の黒い影がぐねぐね蠢いていた。 閉じたり開いたりしている巨大な顎みたいなのや、天上から垂れ下がってゆらゆら揺れている奴、鞭のような細い影を何本も振り回しているのもいれば、常にぐねぐねと形を変える不定形なのもいる。 その他、簡単に説明できそうもない、なんとも言えないモノ達の影が多数、温室のガラス越しに確認できた。 併せて、獣の唸り声のような音や、ガラスを爪で引っかくような耳障りなノイズ、何か重い物が地面を引きずるような音等‥‥耳からも嫌な情報が遠慮なく入ってくる。 「‥‥少なくとも、隠していたり秘密にしているという雰囲気ではなさそうだ」 ため息混じりに言う、日迎・隼人(w3a780)。 「こんな事言うのなんですけど‥‥僕、帰りたくなってきました」 青い顔をする垣崎・八重(w3g222)だったが、逢魔の夜宵に横目で睨まれ、小さく肩をすくめてみせた。 「ま、何はともあれ、とにかく挨拶に行ってみようぜ。でなきゃ話は始まらねえだろ」 ヴォイツ・桐生(w3e835)は、笑顔で拳を鳴らしてみせる。彼はどこか楽しげだ。 「‥‥まちぶせとか、わなとかはないみたい‥‥はやくいこ」 大きなバスケットを携えた少女──李・黒珠(w3b301)が、あたりを見回して最初にトコトコと歩き出す。 「じゃあ、行くか」 「‥‥だね」 頷き合い、そろそろと近づいていく魔皇達だった。 「‥‥鍵もかかっていない‥‥無用心だな」 入口に手をかけた青いシスター服のサンクティエル・スフォルツァ(w3g247)の眉が、ふっと寄る。 てっきり厳重に管理していると皆は思っていたのだが、意に反して、扉はあっさりと動いたのだ。 「よく、中の怪物達が逃げないものね」 「それだけ、しつけが行き届いているという事かな? よくわからないけどさ、はは」 八重垣・智枝(w3e078)の台詞に、加藤・信人(w3d191)がそんな事を言う。 「‥‥開けますよ」 紫堂・疎(w3a374)が低く言い、さらに扉を引いた。 ──キィィィ‥‥。 なるべく静かに開けたつもりだったが、それなりの音が響く。 「‥‥」 「‥‥」 さすがにいきなり飛び込むような事はせず、細く開いた隙間から、そっと中を覗き込む魔皇達‥‥。 彼等の目の前を、直径1メートル程の巨大なカビの球体──ビリジアンモールドが数個、跳ねながら横切っていった。 その向こうに群生している巨大なキノコは、シューリーカーだろう。こいつらは他のモンスターにも捕食されたりするそうなので、毒々しい外見とは裏腹に、案外美味しいのかもしれない。隣には人の形をしたキノコのマタンゴ(マイコニドともいう)もいた。キノコという点では同じだが、この2つはもちろん別種である。 他には、蔦が複雑に絡まって直立したような外見を持った奴もいる。これはトリフィドという名の植物モンスターで、振り回す蔦の先には致死性の危険な毒があるのだ。 さらに目を転じると、ハエトリ草、ウツボカズラ、モウセンゴケといった食虫植物の代表の姿も確認できた。ただし、どれもかなりの巨大さであり、食虫というよりは、食人‥‥マントラッププラントとでも言った方がぴったりくるようなサイズを誇っている。しかも全てが自立して動いているのだ。 細く開いた扉から見える範囲だけでも、それらの愉快な仲間達が所狭しとひしめき合い、形容不明の声やら、ざわざわという葉擦れの音を立てている。 ‥‥果たして、この広い温室の中にどれだけこれらの怪生物がいるというのか‥‥。 「えーと‥‥その、予想以上に‥‥凄いね」 智枝が、素直な感想を述べた。 「あの‥‥本当に帰っちゃいけませんか?」 八重は、既に及び腰だ。 「‥‥‥‥かわいい」 などと、黒珠は頬を赤らめていたが‥‥それはあくまでも少数意見だったろう。 そして、そんな小さな話し声を、彼等は聞き逃さなかった。 ふと気がつくと、その場の全ての植物達が、花やら葉やらその他の部分を魔皇達へと向け、じっと『見て』いた。 「‥‥‥‥」 「‥‥‥‥」 全ての音がピタリと止み、静寂が降りる。 少しの間、なんとなくどちらもそのまま動かず、見つめ合ったが‥‥。 ──PIGYAAAAAAAAAAAAAATH!!! いきなり、植物達が甲高い叫びを上げた。 するするとハエトリ草の口が伸びてきて扉の取っ手を噛むや、物凄い力で閉めようとする。もしかしたら誰かに見られたら、そうやって中に立てこもるようにと指示されていたのかもしれない。 が、それを許す魔皇達ではなかった。 「させるかこん畜生ーーーっ!」 桐生もとっさに扉に手をかけ、渾身の力で引っ張る。 彼の力とハエトリ草の力はほぼ互角だったが、魔皇と怪生物の力比べに扉の強度の方が耐え切れず、あっという間に破壊音を上げて砕け散った。 「おっしゃー! 突撃ーーー!!」 生き生きとした声と表情で、真っ先に内部へと飛び込んでいく桐生。 「‥‥なんか‥‥なし崩しになっちゃったね‥‥」 「仕方ない。こうなった以上、やるしかあるまい」 言いながら、それぞれに魔皇殻を呼び出す瑠香と隼人。 他の皆も間を置かず、それぞれに準備を整える。魔皇殻はもちろんだが、胞子対策でマスクを用意していた者や、バンダナで口と鼻を覆い隠す者も多かった。 「では、続くか」 大樹の言葉に全員が頷く。 そして‥‥戦闘が始まった。 大樹の放ったフェンリィトライトが、入口からまっすぐに天上付近に向かって光の軌跡を描いた。 光にはやはり敏感なのか、植物達の意思が一瞬そちらへと向く。 その隙に、唸りを上げて二つのシュリケンブーメランが闇を切り裂き、駆け抜けた。 いくつもの怪生物の身体を分断して、それぞれにスフォルツァと八重の手に戻っていく。 「‥‥グレゴールの方は‥‥やはりいないようですね」 一方で、スパイダーズネットで複数の相手を拘束しながら、疎が呟いていた。 彼は盲目だが、目で見る以上に鋭敏に研ぎ澄まされた感覚が、グレゴールの気配──この場合は自分達魔皇以外の人の気配を感知しなかったのである。やはり夜には、テンプルムへと戻っているのだろう。そう考えての夜襲であり、計画でもあった。 「はぁっ!」 隼人のハウリングカッターが、唸るトリフィドの蔦を捕え、本体ごと切り裂いた。 「‥‥へえ、やはりこれには弱いようですね」 とあるモノを突きつけてみせる信人の前から、怪植物達がじりじりと後退していく。 それは‥‥除草剤だ。 「たぶん効かないとは思いますけど、きっと本能なんでしょうね♪」 そう言いつつ、仲間達が倒しやすいように、植物達を追い込んでいった。 ──ドン! 腹に響く音と共にショットオブイリミネートから放たれた散弾が、ダメージを与えると共に複数の敵を一気に凍らせる。コールドショットのダークフォースだ。 「はい、これでおしまい」 そこに、ふよふよとワイズマンクロックが漂ってきて、次々に弾ける。 「やったね」 「‥‥ええ」 親指を立ててみせる瑠香に、小さく微笑みつつ手を振り返す智枝。二人の鮮やかな連携だった。 「ごめん!」 フレイムバニッシャーの炎をまといつかせたデストロイアックスが、キノコ男を両断してのける。 と同時に反対側から飛んできた蔦の一撃を、ディフレクトウォールが弾き返していた。 「相手が多すぎるよ‥‥もう‥‥」 思わず口から不平が出たが、側の夜宵に睨まれて、口をつぐむしかない八重だ。 空中にデルタレイの三条の光が走り抜け、正確に巨大ハエトリ草の身体を貫いて、抜けていく。 やや間を置いて、どさりと巨体が地面に倒れ伏した。 「‥‥やれやれ、やはりあいつは連れて来なくて正解だな。泣かれる所だった‥‥」 断末魔にピクピクと痙攣させる怪植物を見下ろして、やや苦い表情を浮かべる大樹。 その脳裏には、園芸好きの逢魔の顔があったようだ。 「‥‥」 無言のままにスフォルツァの武器が閃き、目の前に迫った吸血巨大サボテンを両断してのけた。 が、びしゃりと湿った音がして汁が飛び、彼女の修道服にまともにかかる。 「‥‥‥‥」 やはり無言のまま、その液体を指先で拭い、じっと見つめる彼女。 「‥‥貴様等‥‥」 そこで初めて、ぽつりと言葉を漏らした。 「人の服を汚すとはいい度胸だ。覚悟は‥‥できているのだろうな!!」 声と共に、修道服が空へと翻る。 下から現れた新たな衣装は‥‥うって変わってド派手&セクシーなボンテージルックだ。 一応腕と足のあたりに装甲がついている所を見ると戦闘用かもしれないが‥‥その戦闘力はともかく、刺激は間違いなく強力になったろう。 「不届き者共め! 天に召されるがいい!!」 言葉と同時に、放たれるシュリケンブーメラン。 その勢いは‥‥恐ろしい程のものだったようだ。 「‥‥」 傍らの地面に生えているとある植物に、じぃっと黒珠が目を向けていた。 おもむろにそれに手を伸ばし、引っこ抜く。 『きゃー!』 とたんに、人の形をした根が、けたたましい声を上げた。 マンドラゴラ──その悲鳴を聞いた者は死に至るという妖草である。 ただ、魔皇には抗力を発揮しないのか、あるいはこれは亜種なのか‥‥黒珠はまるっきり平気のようだ。 地面に戻すと、すぐにその声も収まった。 「‥‥」 じっとみつめ、再び引き抜く。 『きゃー!』 戻してまた引き抜く。 『きゃー!』 ‥‥無言のまま、それを繰り返す黒珠だった。 表情の変化が薄いのでよくわからないが、楽しかったのかもしれない。 「‥‥」 背後でそれを見ていた逢魔の闇雪(通称ちょこあいす)が、静かにため息をついていた。 「おぉぉぉりゃーーーっ!!」 ハウンドファストで機動性を増した桐生が、巨大な刃を相手に叩き込む。 ぼひゅ、という音と共に、黴の塊であるビリジアンモールドが弾け飛び、もうもうと胞子が煙のように立ち込めた。 「おっしゃ! 次ぃ!!」 結果に満足したのか、すぐに他の敵を求めて首が振られ‥‥。 「‥‥ちょっと、大丈夫なの?」 瑠香が側に寄り、そう尋ねた。 「あん? 何がだよ?」 「だって、マスクも何もしてないじゃない。さっきから胞子吸いっぱなしだけど‥‥なんともないの?」 「おおよ! 鍛え方が違うぜ!」 はっはっは、と笑う桐生に、目を細める瑠香だ。 ‥‥この植物達の胞子って‥‥ひょっとして害がないのかな‥‥。 とも、ふと思ったが‥‥。 「あー、ところでよ」 「‥‥なに?」 「おめー、いつから三人に増えた?」 「‥‥‥‥はい?」 「同じ顔が三つも並んでると‥‥なんか怖くてよ。三つ子なら始めっからそう言ってくれよな」 「‥‥」 真面目な顔でそう言う桐生に、瑠香は真実を悟った。 どうやらこの胞子には、幻覚作用があったようだ‥‥。 自分達はきちんとガードしてるから平気だが、桐生は吸い過ぎてしまったらしい。 まあ、死ぬ事はないとは思うが‥‥さて、どうしたものか‥‥。 ふと、考えていると‥‥。 ──ずぅん。 なにやら地響きがして、あたりが揺れた。 「な、何? 地震?」 「いや、違うぞ、あれを見ろ!」 誰かが叫び、一斉に魔皇達が振り返った。 温室の外、向こうに見える森の中から、見上げる程に巨大な樹が根を動かしつつゆっくりと迫ってくる。 樹の中程には、裂けた洞のような大きな口と、赤く光る二つの目‥‥。 ‥‥巨大樹型モンスター、トレントである。 「‥‥あんなものまで育ててるのか‥‥」 大樹の頬が、ややひきつっていた。 「おぉーし! 相手にとって不足はねえ! やぁったろうじゃねえかこの野郎ーーー!!」 むしろ嬉々として桐生は走り出したが‥‥。 「あ! ちょっと! そっちじゃないわよ! どこ行くのよーっ!」 幻覚に囚われている彼は‥‥まるで逆の方に剣を振り上げ、突っ走って行ってしまった。 「‥‥これで九対一だが‥‥まあなんとかなるか」 落ち着いた声で隼人が呟き、温室の外へと出て行く。まだ中の怪植物は残っていたが、向こうが先だろう。 「しゃあない、やるか」 「‥‥こうなったら、トコトンだね」 他の魔皇達も、すぐに続く。 ‥‥激戦だったが、彼等の言葉通り、なんとかなった‥‥らしい。 ──約一時間後。 飛来した一機のネフィリムが、野草園の敷地内に着陸した。 コクピットから真っ先に飛び出したのは、パジャマ姿の一人の少女‥‥グレゴールのトモコである。 「お待ち下さい! トモコ様ーっ!」 すぐに、トモコと揃いの柄のパジャマ姿も飛び出してきた。こちらはファンタズマのポリヒュムニアだ。 息を切らせて温室の前まで辿り付くと‥‥トモコの足がピタリと止まる。 彼女が見たのは、丹精こめて育ててきた植物達の、変わり果てた姿だった。 外の敷地には巨大なトレントの体が横たわり、中は死屍累々‥‥。 「こ、これは! 誰がこのような!!」 追いついて来たポリヒュムニアも、思わず驚きの声を上げた。 「トモコ様が急に胸騒ぎがするというので来てみましたらこの有様‥‥一体何が‥‥」 あたりを見回すポリヒュムニアだったが、既に相手の気配はどこにもない。 ネフィリムの接近を察知した魔皇達は、既に風のように去っていた。 「‥‥」 「あの、トモコ様‥‥?」 眉一筋動かさないトモコの前で手を振ってみたが、反応がまるでない。 そして‥‥トモコはゆっくりと後ろに倒れていった。 「ト、トモコ様ーーー! お気を確かにーーーっ!」 ‥‥どうやら、あまりの事にショックを受けたようだ。 それから三日間、トモコは床に伏せったらしいが、なんとか元気を取り戻した。 温室の生き残りも多少はいたようで、より安全なテンプルム内に移し、今はそこですくすくと育っている。 それと‥‥温室には彼女宛の贈り物がいくつかあったようで、トモコはそれらも大事に育てているそうだ。 ただ、礼状を書きたかったのだが、さすがに魔皇の居所などは彼女も知らなかったため、それだけは今でも困っていると聞く。 ■ END ■ |
| ◆風樹コメント◆ 出番が多めで嬉しいデス。…プレイングあまりたいした事書いてないのに(苦笑) 他PCさんとの連携があったのは正直びっくりです。確かに援護と書きましたが。 私の頭の中ではあくまで脇役っぽくなるかと思ってたので。 …あ、瑠香は三つ子じゃないですよ(笑)兄弟は秀兄貴だけですから。 |